こんな症状はありませんか
- よく眠れない 朝早く目が醒めてしまう
- 朝起きられない 体が動かない 体が鉛のように重い
- 朝から疲れている だるい 疲れがとれない
- 朝、調子が悪くて、仕事(or学校)に行けなくなった
- 1日中もしくは午前中、だるくて眠い
- すぐに横になりたくなる 疲れやすい
- 何をするにも億劫で、やる気が出ない 何もやりたくない
- 入浴や歯磨き、洗顔、食べることも面倒くさいと感じる
- 食欲がない 何を食べても美味しくない 味がしない 砂を噛んでいるよう
- 憂鬱で虚しい 悲しい 寂しい 何の希望もない
- 人に会いたくない 外出が嫌で、ふさぎ込んでいる
- 体調が悪い 頭痛、肩こり、気持ち悪さ、眩暈、体のあちこちが痛い
- 趣味を楽しめない 何事にも興味、関心がもてない
- 記憶力、集中力が低下した
- 頭がはたらかない 考えがまとまらない
- 本が読めない
- 仕事がテキパキこなせなくなった 家事ができなくなった
- 不安でじっとしていられない 身の置きどころがない 焦ってイライラする
- 一人でいるのが不安 一人でいられない
- 自分を責めてばかりいる 自分が役に立つ人間だと思えない
- 自分はいない方がよいと思う 生きている価値がないと思ってしまう
- 遠くへ行きたい 消えてしまいたい と思う
このような症状のいくつかが、長く(2週間以上)続いていて、社会生活、日常生活に支障が出ているような場合は、うつ病の可能性があります。
うつ病の症状には、「こころの症状」と「からだの症状」があります。「こころの症状」より「からだの症状」を強く感じることがあり、初めのうちは「からだの病気ではないか」と考えて、内科等を受診しますが、検査しても異常がないので、原因を求めて複数の医療機関を受診してしまうことがあります。「怠けている」とか「心が弱い」と誤解されてしまうこともあります。
しかし、うつ病は、脳の働きに何らかの異常が起きた状態ですから、気持ちの持ちようで解決できるものではありません。専門的な治療を必要とする状態なのです。
うつ病でよくみられる体の症状
- 頭が重い 首・肩がこる 頭痛
- 体がだるい、体が重い 疲れやすい
- 動悸 息苦しい 胸の圧迫感 胸が痛い
- 眩暈 ふらつき 耳鳴り 字が読みにくい
- 気持ち悪い 胃の不快感 腹痛 お腹が張る 便秘 下痢 口が乾く
- 食欲がない 体重減少 喉の奥に何かつかえている感じ
- 腰痛、背中、腕、などの体の痛み
- 眠れない 朝早く起きてしまう 熟睡できない 疲れがとれない
どうしてうつ病になるのでしょうか
脳には数百億個の神経細胞があるといわれており、複雑なネットワークを作って情報をやり取りしています。この情報伝達を仲介しているのが神経伝達物質です。セロトニン、ノルアドレナリン、ドパミンといった脳内の神経伝達物質の量が減少したり、働きが低下してくることで、この情報伝達が阻害されると、うつ病の症状が現れるのではないかと考えられています。
治療について
うつ病は早期発見が大事で、正しい診断と適切な治療を受ければ治る病気です。
治療の基本は、十分な休養と抗うつ薬の服用です。
抗うつ薬は、神経伝達物質のアンバランスを改善する作用があります。即効性はないので、効果が出始めるのに1~2週間かかりますが、きちんと服薬することにより、次第に症状が改善していきます。うつ病は症状に波があるのが特徴で、回復期も、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に良くなっていきます。しっかり治療を続けていけば回復しますので、焦らず治療に取り組むことが大切です。